
計算工学研究室
スタッフ
研究内容
本研究室においては主に(a)デカルト格子アプローチ,(b)環境シミュレーション,(c)高次精度数値シミュレーション,(d)全速度域統一解法に関する研究,(e)ノイズを含んだ速度場補正法,といったシミュレーション手法の開発及び展開を行っています.
(a)流動現象をシミュレートする際には通常境界適合座標系が用いられますが,デカルト格子上で流路境界条件を満足するような外力項を基礎方程式に付加することによって,複雑流路の流動現象を解析することを試みています.
(b)日本最大の淡水湖である琵琶湖は約460本の河川から流入し,瀬田川からのみ流出しています.河川からの流入量の変化に伴った琵琶湖内流れの影響についてシミュレーションを行っています.
(c)乱流現象の解析に不可欠な高次精度数値計算法の開発及び応用を行っています.
(d)通常は圧縮性の有無によって数値計算法を変える必要がありますが,統一的に解析可能な計算手法の開発を行っています.
(e)実験で得られる速度場は測定誤差等のノイズを含んでいますが,そのノイズを除去して実験データに忠実な補正法を開発しています.